会社紹介

Forema 本社
山間部の廃校を活用したForema 本社

私たちのこと

私たちは、国内で駆除されてしまった野生動物(いわゆる害獣)を有効活用する仕組みづくりを行なっている会社です。

現在日本では、農作物を荒らすという理由で多くの野生動物が殺されています。その数は年間で110万頭前後で、犬猫の殺処分の10倍以上..。

私たちが健康に生きていく上で欠かせない野菜や果物。それを守るという重要な目的がある以上、害獣駆除を全面否定するのは現実的ではありません。

田畑を守るため、どうしても野生動物を殺さざるを得ないのであれば、せめて「食」として活用する事で少しでも自然界の摂理に寄り添えるのではないか? そう考えた結果、現在の事業にたどり着いています。

価値観:自然である事を大切に

現在世の中には健康に良いもの・悪いもの・良くわからないものが実に多く溢れています。便利になったようで、何が本当なのか? 何が正しいのかが誰にも見通せないような混沌とした状況にもあります。

そんな中、私たちは「もっとも自然にとって有益な選択とは何か?」「自然界や生態系の中では”それ”はどうなっているのか?」そんな視点で物事を捉えながら日々の業務を行なっています。

人間と山林が分断されてしまった現代。山林の頂点捕食者だったオオカミの末裔であるイエイヌが鹿や猪を食べ、健康にも良い影響を得ている現在の流れは、結果的には最も生態系に近い流れだと感じています。

山林に目を向けるきっかけに..

都市部に暮らしていると野生動物の存在に気づく事はほとんどありません。過疎地や中山間地域で起こっている事、私たちが普段食べている食物の背景で「犠牲になっている何か」に気づく事は稀ではないでしょうか?

「ペットさん定期便」を通じて多くの人たちが野生の鹿や猪を日常的に取り扱うようになり、その過程で「なぜ野生動物がここまで人里を荒らすようになったのか?」「山林荒廃とは”本当は”何なのか?」など、日本の自然と山林に対して少しでも思いを馳せるきっかけとなれば嬉しいです。

その流れの中でペットの健康寿命増進にも貢献しながら、皆様のより良い人生の一助になれれば幸いです。

株式会社Forema スタッフ一同

狩猟という行為について

地域のため..しかし批判されることも

狩猟および害獣駆除に携わっている人たちは、時に批判にさらされる事も少なくないそうです。動物を殺すのはかわいそう、野蛮、自然破壊、そういった「正義の声」がぶつけられるのだとしばしば耳にします。

私たちは、究極的には害獣駆除(=人間界と自然界の衝突)がなくなる世界が理想だと考えています。野生動物を殺して欲しくありません。

しかしながら現在の日本の中山間地域においては、多くの狩猟関係者は狩猟が目的なのではなく、地域を守るために仕方なく「野生鳥獣対策」に携わっているというのが真相です。

畑を守るために農家の人が50歳を過ぎてから猟友会に入ったケース、農林振興課など役所の人が狩猟免許を取って現場に携わっているケース、地域おこし協力隊などで都市部から移住してきた若者が狩猟を通じて自然や社会と向き合っているケース・・。

西洋文明的な狩猟マインド(=自然界を征服するという価値観)は国内の狩猟関係者には極めて希薄であり、冒頭で触れたような批判は都市部から生まれた誤解だと感じています。

殺処分から資源としての活用へ

野生動物は食べ物が一番美味しい季節を知っています。よって出荷目前の収穫前夜に一気に畑を壊滅させるという出来事はざらにあり、それによって農業そのものを諦めてしまった高齢者は非常に多いと聞きます。

農業をやめた事をきっかけにその土地を離れ市街地で余生を過ごすという流れもあり、野生動物がきっかけで人口流出がますます加速、結果としてさらに野生動物の進出(=人間との衝突)が促されるという構図があります。その先にあるのは廃村・廃集落であり、故郷の消滅です。

これを食い止めるため、若い女性も含む多くの人たちが害獣駆除に携わっています。ただし駆除は殺すことが目的です。殺さざるをえなかった個体を食として活用することで、「野生動物の殺処分」が「天然資源の恵み・活用」へと昇華するというのが私たちの考えです。

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